土地探し|家作り哲学 | デザインリフォーム・オーダーキッチンならLDK

LDKの家づくり哲学

LDKの土地探し哲学

下の地図は、いまから約1万年前の縄文時代の東京です。ノルウェーの「フィヨルド」のように、海が内陸部まで入り組んで、手のひらのような陸地しかありません。よく見ると今の山手通り、環七、環八は、海の名残りの標高の低いところだということがわかります。また、下町から埼玉にかけては、一万年前はすべて海です。

中沢 新一(著)『アースダイバー』講談社 (2005)

 東京の地中には富士山と箱根の山の火山灰が蓄積した「関東ローム層」という非常に質の良いしっかりした地盤がありますが、関東ローム層は、この地図の時代の陸地の場所でしか出てきません。縄文時代に海だったところは、すべて粘土層の軟弱地盤なのです。
 たとえば、東京にはこのような「地歴」があります。LDKでは、関東圏の住宅用地選びの際、この地図を持っていきます。

とくに、RCや鉄骨造などの重構造で家を考える場合、関東ロームの上に家を建てることをお勧めしているのです。
 一方で、一般の不動産業者の土地選びは、そのような観点は重視されません。それはもっぱら「駅からの距離」で説明されるばかりです。駅から近いほうが相対的に値段が高い。
しかし、ちょっと思い出してください。幹線道路や鉄道は、縄文時代の「海」のラインに作られていることが多いのです。そのほうが敷設しやすいからです。したがって東京の場合、駅周辺の地盤は概ね「軟弱地盤」だと思っていいくらいです。

地盤によって、最適な建物は変化する。RCならば関東ロームは必須条件!

2011.3.11の東日本大震災では、千葉県の浦安市が、大規模に「液状化」しました。大した揺れでもなかったにもかかわらず、周期の長い「横揺れ」が液状化を引き起こしたと分析されています。浦安はたまたま条件が一致したために「液状化」の代名詞になってしまいましたが、西暦745年、奈良時代の古文書から日本列島の液状化の履歴を研究している関東学院大学の若松教授の研究では、日本列島の沿岸地域ではどこでも「液状化の履歴」があります。(添付の地図参照)縄文時代に海だった場所、すなわち沖積世の地盤です。
 現状では、建築基準法で液状化対策は特に義務付けられていません。したがって、家を建てる施主が、自ら自主的に防衛本能や問題意識を働かせて、土地選びをする必要があるのです。闇雲な恐怖心は必要ありません。それはかえって論理的な素行の妨げになります。先ほどの縄文時代の地図のような、はっきりした根拠とイメージ力を働かせることが、土地選びには必要なのです。
RC造や重量鉄骨造などの重構造の建物。広々とした一体空間のリビングや、大きな開口部、また伸びやかな吹き抜けなど、豊かな空間を中心としたデザイン住宅は、RCや鉄骨で設計したいともうのが一般的です。しかし、前述のような地盤や地歴に対する配慮がなく、軟弱地盤の上に建築する場合、多額の「杭工事」の費用や、地盤改良費用が必要になってしまいます。実際の敷地の地盤強度は、専門業者によるボーリング調査をしなければ判明しません。しかし、土地契約を済まさなければボーリング調査はやらせてくれません。したがって、経験としっかりした認識に基づいて、土地探しを行う「プロデュース機能」が、どうしても必要になるのです。
 真面目に家づくりを考えれば、その1で書いたような、「コンセプトに基づくプロデュース機能」と、土地探しのノウハウは、不可欠になるのです。

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