温熱環境について|家作り哲学 | デザインリフォーム・オーダーキッチンならLDK

LDKの家づくり哲学

LDKの建築哲学/温熱環境編

空気の質が違う!
ワンランク上の室内空間。ラジエター冷暖房+外断熱コンクリートの素晴らしさ。

LDKは、RC住宅において、GRCパネルを打ち込んだ外断熱を標準仕様にしているということを、前章でご説明しました。つまりRC住宅を外側で断熱して、一種の魔法瓶のような状態を形成しているのです。ここで、比重の大きいコンクリートの性質「熱しにくく冷めにくい」という蓄熱性能を、プラス要因として最大限に利用したいわけです。そのことによって、真にコンクリートの特性を生かした、比類なきRC住宅が出来上がるのです。すなわち部屋内側に、健康でローエネルギーな熱源/冷暖房機を取り入れることで、「建物自体を温めたり、冷やしたりする」という蓄熱型住宅を作りたいわけです。
そこでLDKが推奨しているもう一つの考え方が、PS社のラジエター冷暖房機=HR-Cの採用です。この機械は単純なラジエターです。美しいルーバー状のパイプの中を、夏は16度くらい冬は40度くらいの水が、ゆっくりゆっくりと音もなく流れるだけの、実にシンプルなものです。「輻射熱」というものを利用しているのです。デロンギ社のオイルヒーターが大きくなったものと思っていただければいいと思います。たとえば手のひらを頬の横に近づけてみてください。体温を感じると思います。これが輻射熱。PSのラジエターは、ゆっくりゆっくりと建物に熱をため込んでいきます。

PSラジエターの特徴は、

  • ルーバー状の美しい冷暖房機である。
  • 極めて、シンプルなシステムである。しかも暖房のみならず、冷房もする。
  • カビと全く無縁の、露出システムである。
    (ちなみにエアコンの内部のフィンは、結露水が招くカビで真っ黒になっているのが普通です。
    ひどく不健康です)
  • エアコンのように、空気をかき混ぜたりしない。
  • モーター音が一切ない。究極の静かな環境をつくる。
  • スイッチを入り切りしないで、「つけっぱなし」のほうが節電になる。
    しかも「つけっぱなし」のほうが快適である。

などが挙げられます。
ちなみに一般のエアコンは「空気を暖めたり冷やしたりする」ものです。だからその空気を逃がさないために「高気密住宅」などという本末転倒な議論になるのです。住宅は本来、適切な換気回数をとることで、外部の自然の季節感を取り入れた豊かなものになります。それが自然で健康な暮らしの前提条件です。しかるにニッポンの国が推奨している「高気密高断熱」は、単に家を密閉して、熱を逃さないと言っている。いったい誰がこんなアホなことを言っているのか?と言いたいくらいです。しかも、内部の建材は接着剤だらけの「新建材」なのですから、揮発する化学物質で充満するわけです。病気にならないほうがおかしいのです。
また、エアコン自体がその不健康さを助長します。エアコンの内部のフィンは、結露水に付着するカビで、通常真っ黒になっています。そのカビをモーターとFANで噴出して部屋中の空気をかき混ぜる。たしかに暑さ、寒さはしのげるかもしれませんが、とても健康な住まいにはならないわけです。
エアコンは、外部の環境をすべて「不快」であるとみなし、それを除去するために生まれた対処療法的なメカニズムです。PSラジエターシステムは、それとは全く性格を異にします。たとえばエアコンは26度に設定すると、朝も昼も夜も寝ている間も、一直線に26度に制御してしまいます。しかし人間の体温は、外部の環境とパラレルに緩やかな曲線を描いて変化するのが自然です。だからエアコンをつけたままにしていると、人間は「冷房病」という病気になります。
一方PSラジエターシステムは、外部の気温曲線を緩やかにしながら、室内にも「ゆらぎ」をもたらします。人工的な温度環境を作ることではなく、「輻射」や「対流」という自然現象を環境調節に取り入れる「知恵」として、PSラジエターシステムは存在しているのです。そのような、人間の体温の変化とパラレルな温度変化を持った室内環境を、PS社は「室内気候」と呼んでいます。
LDKは密閉された人工的環境での、「不快の排除」という空調/エアコンをそんなにいいものとは思っていません。
本来ならば、四季の変化の豊かさを感じ、外部の環境を「知恵」のあるフィルターで室内に取り入れることで、人間は「ゆらぎ」の刺激を受けて元気になるのだと考えています。
外断熱コンクリートも、その知恵の一つですが、日本人は昔から、庇、すだれ、葭簀、障子、広縁、こたつ、土間などなど、気候調節の知恵を数々駆使した家づくりをしてきました。外断熱コンクリート+PSラジエターのパッケージも、そのような、日本人がその外部環境の豊かさを十分に感じながら生活できる「知恵」だと考えています。
 真面目に家づくりを考えるならば、密閉した室内空間を「新建材」で満たし、エアコンの単調な温度制御の家に、長年暮らすのではなく、脳細胞が毎日刺激され、かつ安らぐような「室内気候」を持った家にしたいと思うのです。外見だけを取り繕うような家づくりではなく、住む人が本当に豊かで元気になるような「温熱環境」への配慮。これがLDKの家づくり哲学の非常に大きな柱の一つです。

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